在学中の恩師の先生方を始め、これまでの出会いと導きに心から感謝した湖医会賞の受賞となりました。25期生で受賞することに怖さもありましたが、活躍している後輩たちが続いてくれることも願って受け取りました。
低学年の時に出会い、ずっと深く強く影響を頂いた藤宮峯子先生、故早川一光先生、家庭医の道を志すきっかけを頂いた当時の滋賀医大の総合診療部の寺田雅彦先生、憧れのロールモデルとして家庭医の道を導いてくださった雨森正記先生、一瀬直日先生。誰1人として出会わなければ今の私はありません。
7年間の北海道での家庭医療学の学びと実践を経て、滋賀に戻ってくるときは不安でいっぱいでした。しかし、多くの先生が迎えてくださり、私の場を作ってくださった事にも感謝の気持ちでいっぱいです。非常勤講師に登用してくださった家庭医療学講座の三ツ浪健一先生、そして田村佑樹先生の円卓会議のご提案、滋賀県庁でお会いした吉川隆一先生のご支援、滋賀県の角野文彦先生のご助言、多くの先生方のお陰で、滋賀での居場所ができました。
そして徐々に滋賀医大の各学年を担当することになり、多くの先生方との連携や協働が始まりました。里親支援室の企画、NPO滋賀医療人育成協力機構の活動にも関わり、母校への貢献が外部からできることを嬉しく思ったのを思い出します。何よりブランクの時期に家庭医療演習を支えてくださった江口 豊先生、全人的医療体験学習の松村一弘先生、医学概論・早期体験実習の垰田和史先生、フィールド実習の北原照代先生、そしてここ数年は地域医療教育専門検討委員会や診療所での基礎配属、課外授業の向所賢一先生、初期臨床研修医教育での川﨑 拓先生、多くの先生方のお陰で今日まで数多くの教育の機会や立場を担い続けることができました。
母校の卒前教育には多くの方々と労力と情熱が注ぎ込まれています。私が賞を頂いたのは「これからも頑張れ」という未来への応援と、外部という特殊な立場があったからと感じています。内部で一生懸命に教育を担い、学生たちに労力と熱量を注ぎ込んでいる数多くの教員皆様に心からの敬意と感謝を持ちながら、今後も良質な医療人を輩出し続ける母校であってほしいと願っていますし、私もその一端を担い続けたいと思いますし、そのためには論文化など学術面での貢献も目指して研鑽と発信に挑戦します。